関西夢街道グレートRUN(通称“夢グレ”)①
いよいよ関西夢街道グレートRUNが近づいてきました。
通称「夢グレ」。日本100マイルクラブが主催するメインイベント、西日本屈指の難関レースです。
最初に言っておきます。完走は無理です。
全行程320km、制限時間58時間。
和歌山の紀見峠を出発し、金剛山、葛城山、大文字山、六甲山といった関西を代表する山々がコースに組み入れられ、2府4県をまたにかける超々長距離レースです。
ここ4年の完走率は、2019年 22.2%(27人中完走6人)、2018 年20%(30人中完走6人)、2017年 13.8%(29人中完走4人)、2016年 5.6%(36人中完走2人)となっています。
私は2016年から4年連続で参加していますが、すべて途中でリタイヤ、撃沈しています。
2016年 94km 山城大橋にて
2017年 115km 西笠取手前にて
2018年 130km 石山寺にて
2019年 145km 小関峠にて
年々距離は伸びているものの、全体の半分にすら到達していません。
このレースでは達成感を得られることはありません。「レースを楽しんできて」と言われるのですが、とてもじゃないけど楽しめる状況ではありません。身も心も完全に打ちのめされるレース、それが夢グレなのです。レースが終わった直後は「こんなレース二度と出ない」と思います。ところが不思議なことに、募集時期(7月頃)になると無性に出たくなる、むしろ出ないなんて考えられなくなってしまうのです。
では、初めから無理と分かっているレースに何故挑戦するのでしょう。人に聞かれれば「限界に挑戦するため」と答えるのでしょうが、実際はそんなカッコいいものではありません。
あえて打ち負かされに行くとでも言えばいいのでしょうか。旨く言えないのですが、この年齢になると日常生活において、心身ともに疲れ果て、突破できない壁に打ちのめされることは、まず100%ないといっても良いでしょう。
そのような状況にワクワク、ドキドキする、これってやっぱりドMなのでしょうか。
アドレナリンやエンドルフィンは出ていないと思うのですが・・・・
さて、レースの準備ですが、基本的には先の「太陽の道ウルトラマラニック」と変わるところはありません。スタート直後に金剛山、葛城山、岩橋山という三つの山を登る難関が待っていますので、荷物を軽くするために補給ジェルは必要最小限とし、途中のコンビニで補給することにします。
何度も走っているコースなので(たぶん)道は迷わないでしょう。
ただ、このレースは途中で「出る」箇所があります。そこの場所に差し掛かると、ゾクゾクっと良からぬ感じがします。感じるのは私だけではないようで、下記は2018年に完走された方が主催者HPに投稿したものです。
試走会の時、西笠取でここに霊が居ると騒ぎ出したEさん。プチ霊媒師。
後日、夢グレ終了3日後、香川のKさんと打ち上げし、宴が終盤に差し掛かった時、Kさんが重い口を開いた。
「僕、見たんですよ。夜中にお地蔵さんに拝むお爺さんを…。」
「K、Kさん…?その場所は西笠取の○○あたりですか?」
「そ、そうです。」(°_°)
ビンゴー!
さて、今年はどこまで行けるでしょうか。
去年よりは距離を伸ばしたいですね。
なんとか大文字山は越えたいなぁ。