夢グレ④ 下見編その3 六甲山~摩耶山
3回にわたって行われた関西夢街道グレートラン(通称“夢グレ”)の試走会もいよいよ最後となりました。今回は芦屋~六甲山~摩耶山~三宮までのおよそ27km、距離は短いのですが、アップダウンの激しい難易度の高いコースです。
10月25日(日)快晴。8時15分に阪急芦屋川駅に集合し、まずは住宅街を北上して登山道入り口まで軽く足慣らしです。六甲山頂への登山道はいくつものルートがありますが、今回は蛙岩から風吹岩を経て、森林浴コースを通って標高931mの六甲山頂を目指します。
六甲山は関西で一二を争う人気の山だけあって、かなりの数のハイカーや登山者とすれ違いました。山ではすれ違うたびに「おはようございます!」「こんにちは!」と挨拶を交わしますが、何故、街中では交わすことのない挨拶を山では交わすのでしょうか?
確かに、トレイルは道幅が狭いので、物理的にお互いの距離が近いということはあります。人が一人しか通れないような場合、すれ違う時は下る人がじっと待って、上る人が通りすぎるのを待つというルールがあります。このときも「ありがとうございます」とちゃんとお礼を言います。
山に入ると、人は本能的に自然の驚異や偉大さといったものを感じ取るのか、あるいは太古から山の恩恵を受けてきたことが遺伝子に組み込まれているのか。いずれにせよ、山は人を謙虚にさせるのかもしれません。
登山口から約2時間で無事、山頂に到着。360度の大パノラマに思わず息を呑みました。遠くを見渡せば、はるか南のかなたに金剛山や葛城山も見えます。
レースではあんな遠くからここまで走るんだな。
完走する人は本当にすごいな。
人間の力って偉大だな。
出来ることなら完走したいな・・・
六甲ガーデンテラス、オテル・ド摩耶の横を通り掬星台、摩耶山頂へ。ここからは青谷道を下って下界に下りて行きます。
16時、この日のゴールに到着。楽しかった試走もこれで終わりです。
最近読んだ近藤史恵さん著の「エデン」という小説に次のような一節があります。自転車ロードレースの最高峰であるツール・ド・フランスが舞台になった感動の人間ドラマです。
ぼくは思う。
ここ(ツール・ド・フランスの舞台)は、この世でいちばん過酷な楽園だ。
過酷なことはわかっているのに、自転車選手たちは楽園を目指し続ける。
楽園に裏切られる者も、楽園を裏切る者もいる。
楽園を追われる者も、そしてまた舞い戻ってくる者も。
それでもこの場所はまぎれもない楽園で、自電車選手たちは誰もがこの場所を目指すのだ。
「ここ」を「夢グレ」に、「自転車選手たち」を「ウルトラランナーたち」に変えれば、今の自分にぴったりの文章になりますね。
さあ、いよいよ夢グレ本番。11月1日(土)7時に和歌山の紀見峠駅をスタートします。
今年はどこまで行けるでしょうか。
皆さんの応援が力になります! よろしくお願いします!
天気予報は・・・二日目は雨!
Oh My God!!