魔が差した・・・

おそらくちょっとした気の迷いだったのでしょう。あるいは悪魔のささやきが聞こえたのかもしれません。

何のことを言っているのかと思われるかもしれませんが、前回投稿した今後の参加レース予定で「小江戸大江戸200k」を「大江戸ナイトコース」で申し込もうとしたことです。

これが本当の小江戸大江戸コース

このレースは前半の埼玉を中心とした小江戸コース(90km)と、後半の東京を中心とした大江戸コース(115km)の二つで構成されています。

ほんの数日前まで、もっと具体的に言えば、レースのエントリーが始まる1月7日21時の直前まで、今回は大江戸ナイトコースで申し込もうと思っていましたし、現にブログの投稿にもそう書きました。

ところが、レースエントリーの直前に、「何やってんだ、せっかくの200km越えのレースなのに、なんで後半しか走らないんだ」と我に返ったのです。

なぜ私は大江戸ナイトコースに申し込もうとしていたのでしょうか。

冷静に振り返ってみると、次のような思考をたどったのではないかと思います。

・昨年、一昨年と大江戸コースの途中でリタイアしている。このレースの醍醐味は大江戸コースで東京の名所をまわるところにあるのに、それが2年連続できなかった。今年もヤバそう。

・前半の小江戸コースは、正直言って単調で面白みに欠ける。さらに、試走も含めると7回は小江戸コースを走っており、目新しさに欠ける。もうええんとちゃうん。

・これまで参加したときは、小江戸コースで体力を使い果たし、正直言って後半はかなりしんどかった。胃腸がダメージを受けて、成願寺エイドの名物カレーを一度も食べることができていない。大江戸コースを体調の良い状態で走ってみたい。

・大江戸ナイトコースにエントリーすればこれらの問題はすべて解決。おまけに夜10時のスタートなので、その日の朝に大阪を出発しても十分スタートに間に合う。終わりも次の日の昼なので、その日のうちに大阪に帰れる。0泊2日でホテル代不要!

・なんて素敵なアイデア! 大江戸ナイトコース万歳! ビバ・大江戸ナイトコース!

魔が差したのでしょう。

200kmを超えるレースは、100kmを過ぎて身体が言うことをきかなくなってからが面白いのに。

夜明け前に眠くて眠くて、半分目を瞑りながらフラフラさまようように走るのが楽しいのに。

胃のムカムカがどうにもこうにも治まらず、それでも吐きそうになるのを我慢して、誤魔化し、誤魔化し、栄養を補給するあの緊張感がたまらないのに。

夜明け前の、次第に辺りがうっすらと明るくなってくる幻想的な雰囲気がたまらなく好きなのに。

楽なほうに流され、苦しみを乗り越えた先にある感動や喜びを忘れてしまっていたのでしょう。今回に限らず、普段の生活においても魔が差すことは往々にしてあることだと思います。その時にはちょっと立ち止まって、初心や本質に立ち返ってみることが必要なのでしょうね。

今回は結局、小江戸大江戸全コース204kmを申し込みました。

勢いに乗ったついでに、5月3日・4日に山口県下関市で行われる「長州歴史の道 赤間関街道中筋道マラニック大会」に申し込みました。62kmと124kmの二つのコースがあるのですが、もちろん124kmを選びました。

と、ここまで書いてふと思ったのですが、今回の小江戸大江戸コースを選んだことや、赤間関街道中筋道マラニックにエントリーしたことが、実は魔が差したからだったりして。

まあ、仮にそうであったとしても、それはそれで良しとしましょうか。

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