ここはどこ?? ~いわゆる方向音痴~
例えば、下のような飲食店が集まるビルのフロアで、⑪の店から飲み会の途中でトイレに行ったとしましょう。ほぼ間違いなく、まともに帰ってくることは出来ません。図中「?」のマークを記したあたりで、おそらく3度は迷うでしょう。
よしんば、お店の入り口まで何とか戻ってこられたとしても、(個室を使っているときは特に)店の中で自分の席にストレートにたどり着く自信がありません。酔いが回っていることだけが原因ではないような気がします。
例えば、下のような地図で、目的地に行こうとして地下鉄の出入り口(下図では2番出口)から外に出たとしましょう。ほぼ間違いなく、反対の方に向かってしまいます。
地図上では駅の出口から見て、目的地は右手方向にあるので、どうしても右に行かなくてはと思い込んでしまうのでしょう。
例えば、いつも使い慣れている電車の進行方向と逆方向の駅に向かうとき、駅の両端に改札があるとして、出たい改札に一番近い車両に乗り込んだとしましょう。ほぼ間違いなく、その改札から一番遠い車両に乗ってしまいます。
東京で暮らしていた時に、よく会社帰りに神保町のスポーツショップに行っていたのですが、ほぼ毎回、間違った車両に乗ってしまい、神保町の駅を端から端まで歩いていました。
という訳で、重症ではないにせよ(いや、重傷かも)、私は方向音痴です。以前の「太陽の道ウルトラマラニック」の投稿で、事前に地図読みをして完璧に予習をしてレースに臨むことを書きましたが、それをやらないと、100%、いや、200%迷子になると思います。
実際に過去のレースでも、関西夢グレートランでは3年連続して道に迷いました。それも、オフィシャルな下見走以外に、プライベートで試走をしていたにも関わらずです。一番ひどかったのは、木津川を上流に向かって走らなければいけないところを、何を思ったのか下流に向かって走ってしまいました(それも3kmほど)。
本来であれば右手方向に川を見ながら走らなければならいのに、左手方向に川が見え、ようやく道に迷ったことに気づいた有様です。
「あれ、この方向でよかったのかなぁ」と不安な時よりも「この方向で絶対に間違いない」と自信のある時ほど道に迷うことが多いような気がします。「絶対に正しいと思った瞬間から間違いは始まる」を、長年にわたり座右の銘としてきましたが、こと道に迷うことに関しては座右の銘と真逆のことをしていますね。
まあ、こんな私でも200kmを超える距離を、地図を見ながらゴールまでたどり着けるわけですから、方向音痴だからと言ってウルトラマラソンに対して二の足を踏まれている方、勇気を出して一歩を踏み足してみましょう!
道に迷うのも一興かと。
戸惑い、焦り、不安、(自分に対する)怒り、落胆。
普段、表に出てこない自分の一面が如実に表れます。
実際にレース中に道に迷うとパニックになって結構へこみますが、後で振り返ると、それはそれで良い思い出になりますよ。