小江戸大江戸200k その4
レースが終わって1週間が経ちました。
「もう、200キロを超えるレースを完走するのは無理かもしれない」というのが率直な感想です。「完走」と「感想」をかけているわけではありません、念のため。
コロナ禍での練習不足があるにせよ、110キロでのリタイヤはあまりにも情けなく、不甲斐なく、残念に思います。
3月にしては気温が高かったのですが、それとて身体にダメージを与えるほどでもなく、気温・風向きともこれ以上ないといってもいいぐらい、良いコンディションでした。桜や菜の花が満開で、時々立ち止まっては風景写真を撮ったり、あるいはランナー同士で写真を撮りあったり、この時期ならではのランを楽しむことも出来ました。
事前に立てた補給計画も完璧で、エネルギー切れや胃のむかつきもなく、内臓はベストな状態で走ることが出来ました。
では、何が悪かったのでしょうか。
一つの原因としては、足の外傷があげられます。早い段階で靴擦れを起こしてしまい、両足とも足の甲の皮がめくれてしまいました。更に、右足の小指全体にマメ(水ぶくれ)が出来てしまったことで、結構な痛みを我慢しながら走ることになってしまいました。
普段履きなれた靴であるにもかかわらず、なぜ靴擦れになったのか、未だに原因がわかりません。これまでの7年近いラン歴で初めての出来事です。
小指に関しては、これまでにも何度か同じように水ぶくれになったことがあり、その対策として5本指ソックスを履くようにしていたのですが、今回に限って普通のソックスで走ってしまいました。痛恨の極みです。
更に、小江戸コース最後の唐子エイドを過ぎたあたりから、足の疲労、特に太もも付け根部分の疲労が出始め、ペースが極端に落ちてきました。
とはいえ、これらとて決定的な原因ではないと思います。あの程度の痛みや疲れでしたら、「普段であれば」走る続けることは可能であったでしょう。過去に完走したとき、もっとひどい状態のときもありました。
やはり、決定的な原因は「普段とは違う」精神状態ではないかと思います。リタイヤしたのが二日目(日曜日)の2時半ごろでしたので、残り96キロ、この状態が長ければ17時間近く続くことを考えたとき、「このまま走り続ける」と「ここでやめて楽になる」の天秤が、次第にやめる方に傾きだしたのが、自分でもはっきりとわかりました。
それに加え、今回は完走を目標にペースを抑えて走っていたので、関門時間がじわじわと迫ってくる焦り、恐怖感がありました。
チーム・エモヤンのメンバーに「あかんワ」「さっきからずっと歩いてる」と初めて弱気のLINEを送りました。泣言LINEも初めての経験です。励ましの返信でやる気は復活したのですが、残念ながら走り続けることはできませんでした。
これで、2019年の夢グレ以来、200キロ越えのレースは五連敗。冒頭に書いたように、200キロを超えるレースはもう完走できないのでしょうか。
よく、「ジャンプするには一度しゃがむことが大事」と言われますが、しゃがむといっても、あと2か月もすれば57歳、一度しゃがんでしまえば、二度と起き上がれないかもしれません。
とにもかくにも、今は良くない状態です。ここからどうやって立て直すのか、どうやって復活させるのか、別の意味で楽しみです。
レース前日に時間を割いて会いに来てくれた元同僚のTさん。ありがとうございました。当日も沿道で応援して下さり、大きなパワーをもらいました。
チーム・エモヤンのみんな、応援メッセージありがとうございました。不甲斐ない結果に終わってしまいましたが、これに懲りずにこれからも応援をお願いします。
最後に、レースを主催された「NPO法人 小江戸大江戸トレニックワールド」の皆様、コロナ禍でのレースで、準備から運営に至るまで、計り知れないご苦労があったと思います。レースを開催して頂き本当にありがとうございました。レースの完走をもってお礼に代えたかったのですが、それがかなわず申し訳なく思います。
さて、どうやって立て直そうか。
まずは新しい靴でも買いに行こうかな。