あなたは何の二刀流?
今更、私が書くのもおこがましいのですが、エンゼルスの大谷選手が凄すぎます。コロナ禍で今ひとつぱっとしない日常での、唯一と言ってもよい明るい話題ではないかと思います。
第12週の週間打率が.296(27打数8安打)。記録した8安打のうち6安打がホームラン。しかもホームランを打たなかった日は先発投手で3勝目をあげ、週間MVPを獲得しました。特に23号ホームランは、真ん中低めの普通であれば良くてセンター前ヒットのところを、なんとバックスクリーンにたたき込み、そのパワーにはもはや脱帽するしかありません。1日に1本の本塁打を打つことが普通になってきて、現実がフィクションの更に上を行っているような感じがします。
2018年10月に右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)をしたときは、もう二度と二刀流は見られないのではと、半分諦めにも似た気持ちになりましたが、彼は二刀流にこだわって見事に復活を遂げました。日本ハムそしてエンゼルスと、二刀流に理解のあるチームに在籍したというラッキーな面はあると思いますが、そのラッキーを引き寄せたのも彼の才能と努力の結果であり、その上でちゃんと結果を残すという、我々凡人がもはや到達できない領域にいるのは間違いありません。
「凄いなあ、真似できないなあ」で終わってしまうのは簡単ですが、せっかく大谷選手と同じ時代を生きているのですから、なにか我々凡人でも真似できることはないでしょうか。
例えば、二刀流はどうでしょう。私の場合ですと、サラリーマンとウルトラランナーの二刀流、会社人と家庭人の二刀流、読むことと書くことの二刀流、まじめな一面とふざけたことが大好きな二刀流、極限まで自分をいじめ抜くのと極限までそれを我慢する二刀流(きれいに書きましたが、要はSとMの二刀流です)、などなど。
今思いついただけでもこれだけありました。これまでどちらかというと、二つの異なることに対してバランスをとることに、それも両方のおもりを軽くすることでバランスをとることに重きを置いてきました。大谷君のように両方のおもりに思い切り負荷をかけて、両方とも卓越することでバランスをとるようにすれば、これからの人生、少しは違った風景が見られるかもしれませんね。
とにもかくにも、大谷選手、怪我なくシーズンを乗り切ってください。願わくば、オールスターゲームのホームランダービーでの優勝を、そしてシーズンを通してのホームランキングを!!