主催者の気持ち

レースに出るたびに、主催者や運営スタッフ、ボランティアの方々のご支援には頭が下がります。おそらく、何度もコースを試走して、危険な箇所がないかチェックしたり、エイドステーションの設営場所を考えたり、時間とスピードをにらみながら制限時間を設定したり、そして、それらをもとにコースマップを作成したり。

場合によっては警察や道路行政、自治体との協議もされるのではないでしょうか。参加者に資料を送付して、スタート地点やエイドで必要な食料等を揃え、万全の準備を整えて私たちランナーを迎え入れてくださるのでしょう。天気が良ければまだしも、雨が降ろうものなら余計な心配も増えるし、全てのランナーが無事に帰ってくるまでは気が休まることはないと思います。本当にいつもありがとうございます。

日本最大級の東京マラソン 主催者の苦労も桁外れでしょう

なぜ急に殊勝なことを言い出すのかと聞かれそうですが、先日、私が企画して社内でランニングとウォーキングの催しを行なったときに、主催者側の体験をすることができたからです。とはいえ、そんなにたいそうな企画ではなく、昨今どの企業も経営課題の1つとしてあげている「健康経営」、その中でもコロナ禍で顕在化してきた連帯感の希薄化や、ディス・コミュニケーションを少しでも解消しようと、希望者を募って会社の周辺を和気あいあいランニングを楽しもうという試みです。

初心者にも参加してもらいたかったので、いきなりの長距離は無理だろうと思い、距離は3km程度としました。仕事帰りに下見を兼ねてコース探索を行なったところ、会社周辺とは言え意外と知らない場所が多く、カフェやバー、公園など新たな発見の連続で、変化に富んだコース設定ができたのではないかと思います。距離は3.4km、途中休憩を挟んでゆっくりジョギングペースで走っても40分程度で走り切れそうです。

日没までに終了するためには17時半にはスタートする必要があるので、参加される方にはフレックスタイムを有効に使ってもらうことにしました。参加案内もこれまでのレースやマラニックの案内を参考にし、社員の皆に興味を持ってもらえるような表現を心がけました。参加者は当初想定を上回るランニング8名、ウォーキング10名となり、安全面と蜜回避を考慮してランニングは2班構成として時間差を付けてスタートすることにしました。

さて、イベント当日。私はランニングの最初の班を引率し、当初の予定どおりほぼ45分で終了しました。終わったあとのアイス(pino)も好評で、なんとか無事に終わりそうだと安心しかけたところ、後発のチームがなかなか帰ってきません。15分、20分・・・5分遅れでスタートした割には遅すぎます。引率者に電話を入れてもつながりません。ひょっとして途中で事故に遭ったのでは、熱中症で倒れたのでは。企画発案者として責任をとらなくてはいけないのでは。会社をクビになるのでは、と次から次へと良からぬことが頭に浮かんできました。

幸い、しばらくすると後発チームも到着し、今度こそ無事に終えることができました。

わずか1時間足らずのイベントとはいえ、事前の準備はそれなりに大変で、何よりも事故なく無事に終えるまでのヤキモキした気持ちは相当のストレスになりました。というわけで、レースを主催される方のご苦労を改めて認識した次第です。

明日から始まる赤間関街道中道筋マラニック大会は28時間と長丁場です。主催者の皆さんは今頃最後の準備に追われているのではないかと思います。完走ができればそれに超したことはないのですが、何よりも安全第一で無事に終えることが、我ら出場者の最大の責任であることを肝に銘じて、主催者の皆さんと一緒に盛り上げたいと思います。皆さん、待っててね~!

エイドステーションの準備も大変!

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