齢(よわい)60にして60周達成す
第24回 24時間リレーマラソン神戸大会です。
前回のブログで書いたように、これまでと違って不安と心配がてんこ盛りでした。その理由もいろいろあるのですが、やはり還暦を迎えたことが最も大きな理由ではないでしょうか。
50歳から始めたランニングですので、そもそもピークがあったのかどうかも怪しいのですが、気力・体力の衰えはピークを過ぎ、メディアで日々叫ばれている「高齢者は熱中症に注意しましょう」の高齢者に近付きつつある今日この頃、果たして無事に帰還できるのでしょうか。
気象庁によると8月17日12時の気温は31.5℃。多少曇ってはいるものの、参加者の熱気も相まって尋常ではない暑さとなりました。
スタートはサブの陸上トラックです。全天候型素材(タータンというそうです)のトラックは適度な反発で走りやすかったのですが、いかんせん日差しを遮るものがなく、直射日光をもろに浴びてしまいます。
トラックを出たところに唯一のエイドステーションがあります。
毎周、一口サイズのバナナやお菓子を、スポーツドリングと水で胃に流し込みました。
結果的に、エネルギー切れを起こしたり、胃がムカムカしたりすることもなく、今後の長時間レースのヒントになったのではないかと思います。
陸上競技場のメインスタンド脇では、リレー参加者が大小さまざまなテントで陣取っています。
ガスコンロやウォーターサーバー、アイスボックスを持ち込んで、各テントとも宴会モードで大いに盛り上がっていました。皆さん楽しそうです。
本レースの醍醐味と言ってもいいでしょう。
陸橋わたると、街路樹が並ぶゾーンになります。
このあたりからようやく日影が現れ、ランナー達は日影を狙ってコース取りをします。
正面にはホットモットスタジアム。右手は総合運動公園駅です。
このあたりがちょうど折り返し点となります。スタートから800mほどで折り返しですので、「気づけばもう折り返し」という感覚で良い気分転換になりました。
折り返して直ぐの計測点。昨年、コースをショートカットした輩がいたそうで、今年から新たに設けられました。
この辺りは日影が多かったのでほっと一息です。
再び陸橋を渡り、
メインスタンド脇を通って、
スタート地点に戻ってきます。これで一周1.7kmです。
さて、結果は24時間かけて60周、102kmを走りきりました。
厳密に言うと、シャワーの混雑を避けるために1時間前に終了したので23時間ですが、まあ走りきったと言っても良いでしょう。
エイジランを目標にしていたので、60kmを走って早々に帰宅するのではと思っていたのですが、LINEで応援してもらった方に、朝の時点で「まだ走ってるやん!」と驚かせたかったし、「100km超えました!」とドヤ顔で報告したいという思いで、最後まで頑張ることができました。
変化の少ない周回コースですが、飽きることはなく1周ごとに違った発見がありました。
ランナーズ・ハイではないのですが、途中で心地よい開放感を感じることもできました。
ここ数年の長距離レースは苦しみの方が多かったのですが、今回は喜びの方が遙かに大きかったと思います。
60年を重ねた人生も、60周を走った今回のランも、どちらも多くの方に支えられて、ここまで来ることができました。
ひとえに温かい応援やサポート、多くの出会いや導きのおかげです。
たくさんの励ましと勇気をありがとう!
これからはランニングも含めた様々な局面で、少しでもご恩をお返ししていこうと思います。
さあ、還暦ランの新たなステージ、ここからがスタートです!