清水の舞台から飛び降りてみました
マラソン界を席巻する厚底シューズ、その中でもナイキは他メーカーと比べて頭一つ抜きん出ており、今年の箱根駅伝でのナイキ厚底シューズ着用率は95.7%(210人中201人)、ニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)も88.9%(252人中224人)でした。
その中でも「エア ズーム アルファフライ ネクスト%」は、世界記録保持者のキプチョゲが、この靴のプロトタイプモデルを履いて非公式ながら人類初の2時間切りを達成し、今年年2月に行われたびわ湖毎日マラソンで、鈴木健吾はこの靴を履いて2時間4分56秒の日本新記録で優勝しました。今やランニングシューズのトップ・オブ・トップと言っても過言ではないでしょう。
今般、新しいカラーモデルが発売され、旧カラーモデルが値下げされたようで(それでも高い!)、ナイキのホームページやショッピングサイト、あるいはメルカリなどのフリマサイトを覗いていたら、なんと、ヤフオクで、旧カラーモデルではありますが、かなりのディスカウント価格で出品されているではありませんか。オークションの残り時間は8時間。今、売主の希望価格で札を入れれば、即、購入できます。
ここから葛藤が始まりました。
・エア ズーム アルファフライ ネクスト%をこの価格で買えるなんて。しかも未使用。これを逃したら後悔は必至。
・いやいや、冷静になって考えるんだ。そもそも、自分みたいな市民ランナーがこの靴を履くことは許されるのか? これを履いてトボトボ走っていたら、「あのおっさん、エア ズーム アルファフライ ネクスト%を履いているのに、めっちゃ遅いやん」と後ろ指を指されないだろうか。
・いやいや、ランナーたるもの、人類が作り上げた最高傑作を履かずしてどうするんだ。
考えはあっちへ行ったり、こっちへ行ったり。ネットでのレビュー記事を読んでも、評価は様々です。
・フォアフット走法(つまさき着地)かつ大会で記録を狙う上級者が使用して真価を発揮するシューズであることは間違いないので、初心者があえて選択するシューズではない。 → 初心者じゃないから大丈夫か・・・
・アルファフライの美味しいポイントを活かしながら走り続けるには、それなりの走力(走るための足)が必要であるとともに、フォアよりの走行ができないと恩恵を得ることはできない。 → 自分はどちらかというとミッドフット走法(足裏全体で着地)なのでどうしよう・・・
・アルファフライは購入当初の感動が大きい反面、性能の劣化も早い。気持ちよく走れる耐久距離は180~200kmまで。 → 劣化するのめっちゃ早いやん。ワークマンの厚底シューズ(1900円)でも、もっと長持ちするで・・・(余談ですが、私の周りのウルトラランナー間でワークマンの厚底シューズが密かなブープになっています)
ネガティブ情報ばかりに目が行き、もはや購入は断念か!と諦めかけたのですが、「いやいや、なんだかんだ言って、最初から買う気だったんだろ。四の五の言わずに、早よポチッと押せや」という悪魔のささやきに負けて、購入を決めました。
あ~あ、買ってしまいました。大丈夫かなあ。楽観的な私にしては珍しく心配です。
あとは、商品が届くのを待つばかり・・・
で、本稿は終わるはずだったのですが、実はもう手元に届いていて、実際に走ってみました。
どうだったかって? 内緒です(なんでやねん!)。
レビューは日を改めて、お楽しみに。