再出発

びわこ周遊ウルトラマラニックで撃沈してから８日間走らない日が続きました。レース翌日はそれほどでもなかったのですが、翌々日になると左かかと外側の足裏に痛みが出始め、やがて歩くのにも支障を来すほどになってしまいました。

三日目、四日目も痛みは引かず、むしろ悪化する一方です。五日目、六日目、だんだんマシになってきましたが、長い距離を歩くと痛みがぶり返し、痛みの範囲も踵から小指付け根の方まで広がってきました。

七日目、Ｍさんの施術を受ける予定でしたが、台風１４号接近によりリスケさせていただきました。結局、大坂は台風の影響はほとんどなく、予定通り施術を受けていれば良かったと、少し後悔しましたが。

八日目も走らず。

さて、走らなかった８日間、私はいったい何をしていたのでしょうか。

本はいつも以上に読みました。なんせ暇でしたから。

森村誠一　老いる意味　うつ、勇気、夢

木村敬一　闇を泳ぐ

笹川大瑛　運動能力が10秒で上がるサボリ筋トレーニング

佐藤拓己　脳の寿命を延ばす「脳エネルギー」革命

桐村里紗　腸と森の「土」を育てる

雨穴　変な家

手塚勇輔　「体軸」「足バネ」ランニング法

ケイティ・マック　宇宙の終わりに何が起こるのか

船橋由紀子　英会話は筋トレ

斉木久美子　かげきしょうじょ！！　0～5巻

小説は「変な家」のみ、「かげきしょうじょ！！」は漫画ですが、それ以外のジャンルはバラバラ、今の迷走している状況がよく現れています。勿論、読み終わるとすぐにメルカリに。比較的最近の本なので、そこそこの値段ですぐに売れました。

ちなみに、「かげきしょうじょ！！」は現在アニメで絶賛放送中です。アニメ好きの知り合いに教えてもらって見始めたのですが、すっかりドはまりしてしまいました。原作は白泉社『メロディ』にて連載中で、11巻まで発売されています。宝塚歌劇のファンでなくても、超オススメです。

ランニングのことは出来るだけ考えないようにしていたのですが、どうしても先々の不安が頭をよぎります。

　左足は治るのだろうか。

　次のレースはどうしようか。

　トレーニング方法は見直すべきなのか。

　どうやってモチベーションを保とうか。

考えても答えは出てこないのですが、何かの拍子に、ある考えがふと頭をよぎりました。

それは、びわこ周遊ウルトラマラニックを走っているときにも頭をよぎりました。そのときはぼんやりと頭に浮かんですぐに忘れてしまいましたが、ここ数日、次第にその考えがはっきりとしてきました。

つまり、長い距離を走る上で、果たしてレースという形式にこだわる必要があるのだろうかということです。前回の投稿で書いたように、スタートもバラバラで道中もひとりぼっち。これって、別にレースでなくとも一人で出来るのではないでしょうか。レースであるが故に制限時間があり、それが故にリタイアという望まない結果に打ちひしがれることになるのではないでしょうか。

もっと自由に走っても良いのでは。

時間を気にせず、訪れたことのない町や、のどかな郊外を散策し、四季折々の風景や風や臭いを楽しむ走り方もあるのでは。

途中で寄り道するも良し、疲れたらそこでやめるのも良し。

勿論、レースへの参加を全く排除するわけではありませんが、初心に返ってランニングをもっと楽しんでも良いのではないでしょうか。

今日は三連休最終日、若干の痛みは残るものの、秋晴れに誘われたのか、思い切って走ってみることにしました。

おっかなびっくり、慎重に足を進めたのですが、激しい痛みが出ることもなく、2kmを走りきることが出来ました。これまでからすれば、2kmは決して長くはない距離ですが、無事に走り終えてホッと一安心です。今日が再出発になれば良いのですが。

森村誠一さんの「老いる意味　うつ、勇気、夢」にこんな文章がありました。

「過去に目を向ければ、今の自分がいちばん年老いているが、未来に目を向ければ、今の自分が一番若いのである」

今の自分が一番若い！　だから、これからのことについては、まだまだ、もがき続けますよー！