太陽の道ウルトラマラニック ②

暑さ対策

なんとなく嫌な予感がしてきました。

気温が一向に下がりません!  ここ数日、コロナ関連と同じくらい各地の最高気温更新の話題がニュースでとり上げられています。

この原稿を書いている時点で、レースまで3週間ですが、今日の大阪府堺市(スタート地点)の最高気温が36.1℃、最低気温が29.0℃。奈良県大宇陀(ほぼ中間地点)で同じく33.1℃と22.0℃、三重県小俣(ゴール地点)で同じく36.4℃と27.7℃。

「体温超えてますやん」と思わずツッコミを入れてしまいそうになりました。

これはちょっとヤバいですね。

ここ数日体温を超える暑さです

ちなみに過去経験したレースで最も気温が高かったのは、今から4年前、東京上野公園から大阪中之島までの550kmを6ステージに分けて走った、その名も「東海道57次ウルトラマラニック 飛脚」の最終日、8月16日の33.7℃でした。あの時も暑かったけど、体感的には今年の方がはるかに暑い気がします。

少し話はそれますが、このレースに個人の部で参加された中で、6日間走り切ったのは愛知県の中島さんたった一人でした。中島さんは私が知る中でも最も強靭なウルトラランナーの一人であることは間違いありません。その後、何度か同じレースを走る機会があったのですが、桁違いのスタミナと走力に毎回驚かされます。本当にすごい方です。

話を戻しますが、この暑さをどう乗り切るかが大きなポイントとなることは間違いありません。

まず予想されるのが次の3点です。

  1. 暑さに我慢できず、頻繁に自販機で冷たい飲み物を買ってがぶ飲みする→胃腸の調子が悪くなり吐き気を催す→食べ物を受け付けなくなってガス欠で足が動かなくなる。
  2. 汗をかきすぎて体内のミネラルが失われる→筋肉が異常痙攣を起こす。(足がつる)
  3. 熱中症にかかってしまう。

3.の熱中症に関しては、クールタオルで首筋を冷やしながら走ること、極力日陰を走ること、こまめに水分をとることで何とかしのぐしかありません。眩暈などの症状が少しでも出たら、無理をせずリタイアすべきかと思います。

2.に関しては、経口補水パウダーを持参し、こまめなミネラル補給に努めたいと思います。これまでの投稿で何度か登場した小谷さん推薦の「エブリサポート」を1時間ごとに一袋の半分(3g)を、水で流し込もうと考えています。

ミネラル沢山

問題は1.です。ドリンクのがぶ飲みはおそらく避けられないでしょう。炎天下で自販機の誘惑に打ち勝つ自信はありません。

そこでポイントとなってくるのが胃のムカムカ対策です。この問題に関してはこれまでも、色々な対策をとってきました。漢方薬を試したり、レース中はジェルだけでなく固形物を意識して口にしたり、勿論、ガスターも試しました。気温が低いときはなんとかしのげるのですが、猛暑でのレースではそれにも限界があります。

そんな悩める私を救ってくれたのが、徳島で歯科医をされている中川先生でした。この方、私とほぼ同じ年齢ですが、先の中島さんと同様、桁違いのパワーとスタミナを持つスーパーウルトラランナーです。

中川先生から勧められたのが「ナウゼリン」という胃腸薬。薬局では販売していないので、近所の内科で処方してもらうことにしました。

以下、病院にて。

私 「吐き気を止めるのにナウゼリンが良く効くと聞きまして、処方してほしいのですが」

医者「症状はどんな感じですか?」

私 「いや、今は大丈夫なのですが・・・」

医者(えっ?という表情)

私 「近々、マラソンのレースがありまして、レース中に吐き気を催しそうで・・・」

医者「あ~そう、激しいスポーツをしたときに履きそうになるあれですね」

私 「そ、それです」

医者「で、どれくらい走るの? ハーフ、それともフルマラソン?」

私 「(小声で)実は320キロを・・・」(注:この時は昨年秋の関西夢街道グレートランの前でした)

医者「えっ?320キロ?」

私 「(ますます小声で)はい、58時間かけて・・・」

医者「えっ?58時間? そりゃあんた、吐くに決まってるやん」

とまあ、こんな感じで何とか医者に処方箋を書いてもらったのですが、実際に使ってみると効果抜群、胃のムカムカは一切ありませんでした。

今回もナウゼリンの力を信じるしかありません。これでだめなら、その時はその時。なるようにしかならいでしょう。

少しでも猛暑が和らぎますように!

(注意!)

ナウゼリンは次の副作用が報告されていますので、服用に際しては必ず医師に相談してください。

ショック、アナフィラキシー(発疹、発赤、呼吸困難、顔面浮腫、口唇浮腫等)、後屈頸、

眼球側方発作、上肢の伸展、振戦、筋硬直等の錐体外路症状、意識障害、痙攣、肝機能障害、

黄疸、AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害

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