メルカリにハマってきいてみた
9月20~23日の4連休、皆さんはどのように過ごされたでしょうか。TVニュースでは行楽地の雑踏や高速道路の混雑状況が連日報道されており、コロナのうっぷんが一気に爆発した印象を受けました。
そのような世間の動向を横目で見ながら、私は遅ればせながら、専ら「メルカリ」に全精力を注ぎこみました(勿論、日々のランニングは続けていましたが)。「メルカリ」のサービスが始まったのが2013年とのことですので、世間からは7年遅れのスタートです。まあ、中高年のおじさんの世間とのズレなんてこんなもんです。
家内が時々メルカリで売り買いをしているのを横目で見ていたのですが、まさか自分がこんなにハマるとは・・・。やり始めると、あれも売ろう、これも売ろうと次第にエスカレートしていき、一気に断捨離が進みました。
メルカリに出品された経験のある方はご存じかと思いますが、簡単に言うと次のような手順で進んでいきます。
出品したい物の写真撮影
使用状況が分かるように、前後左右上下からくまなく撮影します。現状有姿が基本ですが、ドロドロのランニングシューズを買ってもらうのはさすがに気が引けるので、ちゃんと綺麗に洗います。
商品の説明を作成
買った時期、使用頻度、仕様(販売元のHPからコピペ)を簡潔に。
以上の準備が整ったところで出品エントリー
エントリー自体は簡単ですが、いくらに値付けするかは結構悩みます。閲覧者の数や「いいね」の数がほぼリアルタイムにわかるので、それらを見ながら値段変更を検討します。
(ない場合もありますが)購入希望者から「指値」メッセージ
「購入を検討していますが、○○円は可能でしょうか」とか「即決しますので△△円でお願いします」といった感じです。
購入希望者による購入手続き(支払い)の完了
この段階で「メルカリをご利用いただきありがとうございます。下記の商品を○○さんが購入しました。商品の発送をお願いします」というメッセージが送られてきます。
商品の梱包
送料を抑えるため商品は極力コンパクトに梱包します。ただし梱包は丁寧に。受け取った方に「お~、ここまで気を使って送ってくれたのか!」と思ってもらえるよう、ちょっとした気遣いは欠かせません。
発送手続き
コンビニで配送用QRコードを発行してレジに持って行けば手続きは完了、送付先も発送者も匿名ですので安心です。送付状を入れるビニール袋を荷物に貼って、送付状をその袋に入れるのですが、この行程は自分で行わなければならず、初めての時は若干戸惑いました。
評価
購入者が商品を受け取ると「受取評価」が送られてきますので、こちらも「評価」を返信してすべての手続きは完了し、粗利分だけメルペイ残高が増えます。手数料は必要ですが、メルペイ残高を現金に換えることも可能です。
さて、この4連休に私は35のアイテムを出品しました。
ランニングシューズ、ウエストポーチ、ランニングキャップ、ランニングリュック、ライトといったランニング関連が19個、書籍16冊、このうち現時点で15個と13冊は売却済みです。
勿論、最初はこんなに出品する気はさらさらなかったのですが、もともと片付け(断捨離)が嫌いでなかったこともあり、冒頭で書いたように次第にエスカレートしていきました。
初めのうちは売れるたびに一緒になって喜んでいた家内も、あまりにもドはまりな私を見て次第に呆れるようになってきました。
タンスの奥から使わなくなった帽子やポーチを引っ張り出そうとする私に冷ややかな視線を送り、バルコニーの掃除用シンクで汚れた靴をこそこそ洗っているのを見て「その靴、綺麗やし、未だ履けるやん」と突っ込みを入れ、本棚から読み終えた本を抜き出そうとすと「それ、まだ読んでないから売ったらあかん」とストップをかける始末。
「この靴、綺麗に見えても結構使ったし・・・」とか、「このリュック、だんだん肩のところに負担がかかってきて、超長距離に向いてないし・・・」とか、「その本、読んでないのなら、一日で読んで。明日に発送したいし・・・」とか、その都度小さなバトルを繰り返しながら、なんとか35アイテムを出品したのでした。
本に関しては、これまでは古本引き取りの専門業者(○○オフや○○王子)に売っていたのですが、中間マージンが安い分、メルカリで売る方が(かなり)高く売れると思います。ただ、梱包・発想が結構手間です。メルカリは簡単に売れるけれど、出品が大変、梱包が大変、値引き交渉、細かい質問が嫌だ・・・と、「メルカリ疲れ」という言葉もあるそうです。
私は基本的に「せっかち」ですので、購入者の手続きが完了するとすぐに発送します。夜中、寝ているときに購入完了のメッセージを受け取ると、おもむろに布団から抜け出し、寝ぼけまなこで梱包作業を始め、早朝のランニングのついでにコンビニで発送します。
時には、発送が完了したタイミングで別の方から購入手続き完了のお知らせが届き、そのたびにコンビニ往復を繰り返します。コンビニの店員さんには「あの人、また来た。今日で4回目やで」と思われ、陰で「メルカリおじさん」と呼ばれているかもしれません。
こんな感じで4連休はあっという間に終わりました。
日本のどこかであの品々は使われているんだろうなぁ。
購入された方は気に入って使ってくれているかなぁ。
どこかのレースでばったり出会わないかなぁ。
「(見たことのある靴、ひょっとして・・・)その靴、いいですね~」
「メルカリで買ったんですよ。前の持ち主が大事に使っていたのか、状態も良く、気に入って使ってますよ!」
そんな会話が交わされることを夢見て、今日も出品できそうな物を探し回るのでした。