夢グレ② 下見編その1 ダイトレ縦走~上ノ太子
10月3日(土)、晴れ渡った秋空の下、夢グレの下見走イベントが行われました。
コースは水越峠~葛城山~岩橋山~平石峠~近つ飛鳥博物館~上ノ太子までの約20km、標高959mの葛城山と、標高658mの岩橋山を超えていく、コース全体の最初のハイライトです。
この日の参加者は12名。近鉄富田林駅に集合し、簡単に自己紹介、その後、金剛バスで水越峠まで向かいます。
顔見知りの人がほとんどですが、初参加の方は若干緊張している様子です。
レース本番では水越峠に最初のエイドステーションが設けられ、金剛山を超えてきたランナーたちはほっと一息つきます。金剛山越えで疲れ切ってしまうのか、あるいは余裕綽々で金剛山を超えて来るのか、レース本番の11月1日はどのような展開になっているのでしょうか。
水越峠からは葛城山山頂まで「ダイヤモンドトレイル(通称ダイトレ)」と呼ばれる金剛山からの縦走路をひたすら登ります。直線距離にすればわずか1.2kmですが、金剛山に比べると勾配は急に感じます。
約1時間で山頂に到着。レース当日は、山頂を経由せずに下山コースに向かいますが、今日はせっかくなので山頂に寄ることになりました。そこには、な、な、なんと、レトロな真っ赤な郵便ポストがあるではありませんか。郵便屋さんはわざわざここまで集配に来るのか、ウケ狙いで置いてるだけなのかと思いながらよく見ると、ちゃんと「集配9時30分」と書かれていました。毎日、山頂まで登ってくるとは、恐るべし郵便屋さんです。
辺りはススキが秋の風に気持ちよさそうに揺れており、山頂からのビューは360度遮るものがなく絶景でした。
この日は「登山の日(10月3日)」、天気は快晴ということもあって、山頂付近は家族連れで一杯でした。ロープウエイで登ってこられる方が大半なのでしょうが、親子で一生懸命登ってこられる家族にも何組かすれ違いました。小学生らしき子供が一生懸命に上っている姿を見るたびに、「山頂には赤いポストが待っているぞ」と教えてあげたくなったのですが、そこはグッと我慢です。
山頂からなだらかなトレイルを下っていくと、やがて岩橋山の急登を迎えます。ゆっくり登ったからなのか、そんなに苦労することなく山頂に到着。「あれっ、この急登ってこんなに短かったっけ?」と、ちょっと拍子抜けでしたが、過去のレースでは登りの途中で足が攣ることも何度かあり、最初の試練となることは必至です。
岩橋山から平石峠を経て、大阪府立近つ(「ちかつ」と読みます)飛鳥博物館までは、途中の「平石城跡」にも立ち寄りながら、のんびりと秋の飛鳥を堪能しました。
近つ飛鳥と名付けられた、大阪府南部に位置するこの地域は、日本でも有数の古墳群が存在するところらしく、4基の天皇陵を筆頭に聖徳太子墓、小野妹子の墓など、二百数十基の古墳群が存在し、日本の歴史の発生期における中心的な場所とのことです。
博物館から3キロほどで本日のゴール「上ノ太子駅」に到着。
第1回の下見走も無事終了です。夢グレはレース本番もさることながら、下見走は別の意味での面白さがあります。
レース仲間との再会、新たな仲間との出会い。ランニングは孤独なスポーツですが、仲間との出会いには、新たな発見や刺激があり、飽き性の私がここまで続いている一つの要因になっているのではないかと思います。
さて、来週は下見編その2。奈良の法隆寺から滋賀県の大津を経て、大文字を超えて京都に入り嵐山の渡月橋まで、約100kmを二日かけて走ります。お楽しみに!