朝のバトル
寒すぎて、寒すぎて、身体が動きません。
もっと寒い地方に住んでおられる方から見れば、大阪の寒さなど寒いうちに入らないかもしれませんが、それでも寒いものは寒いのです。
天気予報で「明日の最低気温は0℃、日中でも5℃までしか上がらないでしょう」と流れようものなら、思わず「ギャー!!」と叫んでしまいます。
暑いのと寒いのと、どちらが嫌かと聞かれたら、自信をもって「圧倒的に、寒いのが嫌いです」と大きな声で答えるでしょう。
血流が悪いのか、手足の先の方が冷たくなり、それだけにとどまらず下半身もいつもブルブル震えています。あれだけ走っているのに、ほんと情けない話です。
おまけに、最近はコロナの影響で電車の窓は換気のために開いています。通勤電車は、そこそこお客さんが乗っているので、ある程度、寒さは緩和されますが、それでも窓から吹き込んでくる風にあたると、真剣に凍死するのではないかと思ってしまいます。(少し大げさ)
さて、そんな寒さ嫌いの私ですが、毎朝のように「今日は朝ランどうしよう、行くべきか、やめるべきか」と布団の中で戦っています。
「一日ぐらい走らなくても大丈夫。こんな寒い日に走って、風邪をひいたらどうするの。それに、大阪府民は不要不急の外出を控えなくてはいけないし。昨日は夜更かししたから、もう少し寝た方が良いよ。」
「これくらいの寒さで走らなくてどうする。2月の小江戸大江戸200kはもっと寒いんだぞ。夢グレでリタイアしたとき、決めた計画はちゃんと実行すると誓ったじゃないの。」
「いやいや、そうはいっても、気分が乗らないまま走ると、怪我するだけだし。」
「ここが踏ん張りどころ。がんばれー」
「ごめん、今日は無理ぃー」
といった感じで、バトルが繰り広げられます。
夏の猛暑に走ろうかどうしようか迷っているときとは、明らかに心理状態は異なります。夏は走った後の、キンキンに冷えたドリンクとか、冷たいシャワーでスッキリというご褒美があるので、気持ちは自然と走る方に向かうのですが、冬は走った後のお楽しみがないので、どうしてもやめようという方に気持ちが傾きます。「走った後に暖かいお汁粉が待っているよ」と言われても、「それがどうした」となってしまいますよね。
今週1週間の勝敗は、3勝2敗1引き分け。朝は走らなくても、気温が上がった日中に走ったときは、引き分けとしています。
負けたときは、自己嫌悪に陥り「あー、暖かい布団、気持ちよい二度寝。そんな欲望に負けてしまうなんて。よもや、よもやだ・・・」と、少しだけ落ち込みます。といっても、すぐに忘れてしまうのですが。
一方で、勝った日は朝からテンションが上がります。
「よっしゃー、弱い自分に勝ったぁー! 全集中、ウサギの呼吸! 寒い中走るのって気持ちいいー、サイコー!」(少し大げさ)
とはいえ、これもすぐに忘れてしまうのですが。
走らないことはあまりにも楽なので、それに慣れてしまうと、もう二度と走れなくなってしまうのでは、という強迫観念みたいなものもあります。「走らない世界」に戻ったとき、自分はどうなってしまうのか、それを予測することは難しいですが、一気に老け込んでしまうような気がします。
さて、走り出すまでは寒さのことが気になるのですが、一旦走り始めると、身体はすぐに温まり、寒さのことなど頭から吹っ飛んでしまいます。これもランニングの魅力の一つなのでしょう。
ちなみに、今朝の勝負は・・・あっさり負けてしまいました。
だって、豊中市の最低気温は0℃、凍死しちゃいますよ。(かなり大げさ)