痛みの順番

5月29日(土)の7時45分に奈良県の長谷寺駅を出発し、翌30日(日)の5時30分に三重県の松阪城跡に到着、「東海道自然歩道ウルトラマラニック」は無事に終了しました。

幸い天候にも恵まれ、顔見知りや新顔の参加者の方々と楽しい時間を過ごすことができ、主催者の日本100マイルクラブのナビさん、マリリンさん、参加者の皆様に深く感謝したいと思います。

コロナ禍でいかにしてイベントを成功させるか、日本全国の主催者の方々は色々ご苦労されていると思いますが、今回のように少人数(私を含め11人)で、エイドやコンビニではマスク着用、エイドでの消毒の徹底等によって、十分に開催が可能であることが証明できたのではないかと思います。もっとも、今回のコースは室生寺や曾爾高原といった観光地以外では人に会うことがなかった(山道では最後まで一人もすれ違いませんでした)という好条件下で行なわれたこともありましたが、都心や通行量の多いルートのレースではこうは行かないのだろうとは思います。

さて、今回のコースですが、下の高低図を見ると大小含めて七つの峠があります。昨年の「太陽の道」は室生寺でリタイヤしたこともあり、その先、特に比津峠以降は、一度下見走で通ってはいるものの、全く忘れてしまっており、若干の不安を感じていました。

果たしてその不安は序盤から現実のものとなり、正直に言いますが、最初の鳥見山公園(スタートから約9km)までの上り坂で、太ももは乳酸が貯まりまくり、早くも「ちょっとやばい」状態になっていました。練習不足が如実に現れてきたことに半分呆れながらも、こんなに早い段階で泣き言を言うわけにも行かず、ただひたすら我慢、我慢です。

スタートから1kmの長谷寺にて。後ろ姿は5月10日に放送された「激レアさんを連れてきた」に出演されていたアドベンチャーランナーのKさん

室生寺手前の門守峠、ここは山道に石が敷き詰められているのですが、二三日前の雨の影響もあってか、どの石もツルツル滑りやすい状態になっており、案の定、下りで石の上に体重をかけた瞬間にツルッと滑ってしまいました。幸い軽傷で済みましたが、これ以降、下り坂はおっかなびっくり、見事なへっぴり腰で、太もも(特に大腿四頭筋)の疲労は増すばかりでした。

ツルツルの石たち。これなんかまだマシな方です
主催者のマリリンさん。展望台での記念写真撮影をしてくれているところを逆に撮ってみました
曾爾高原のお亀池。いつ来ても幻想的です

とはいえ、なんとか無事にゴールでき、早朝の松阪駅発の電車で家路についたのですが、今回はここからが本題です。

帰りの電車の中から既に兆候は現れていたのですが、大腿四頭筋の痛みが次第に強くなりはじめ、鶴橋駅での乗り換えのときには、一歩足を踏み出すたびに太ももに激痛が走るようになってきました。大阪駅での乗り換えや豊中駅に着いたときも、もはや階段を下ることが出来ず、エスカレーターやエレベーターを使わずには、駅の外にすら出られない状態になっていました。バスの降車ステップを降りるときなどは、一歩踏み出すたびに「うげっ!」と悲鳴を上げでいましたので、運転手さんも驚かれたことと思います。

それでもなんとか家にたどり着き、痛みを堪えながら洗濯や入浴をこなしましたが、それらを全て終えてほっと一息ついた瞬間、右の腰にこれまでにない痛みが襲ってきました。おそらく、門守峠で滑ったときに打ったのでしょう。24時間たった今頃になって痛くなるなんて、「どんだけ鈍感なんや」と呆れてしまいましたが、「ひょっとしたら、この先、別の場所でも時間差で痛みが出てくるのでは?」と興味がわいてきました。

最初に現れた大腿四頭筋の痛み、これは上り下りで酷使した筋肉痛によるものでしょう。そして、こけたときに強打した右腰の打撲痛。次にきたのは左足首のくるぶし周りと両足のふくらはぎでした。左足首はゴールデンウィークに箕面の山で激しく挫いてしまってから結構長く痛みが残っていたのですが、いつもお世話になっているMさんの施術のおかげでほとんど気にならないまで治っていました。どうやら長時間酷使したおかげで、老廃物が貯まってしまったようで、キリキリと刺すような痛みが襲ってきました。

次にきたのが、両肩の激しい痛み。ほぼ丸一日リュックを背負っていたので、肩こりになったのでしょう。そして最後は腰から背中にかけての筋肉痛と、なぜか足の指先の痛みでした。

おかげで、日曜日の午後から夜にかけて、七転八倒とまでは行かないまでも、ちょっと動いては「いたたたた」、横になっても「いたたたた」と、普段めったに味わえない経験ができました。

とまあ、こんな風にのんきに思っていられるのも、これまでの経験から、痛みはやがて消えていくことがわかっているからでしょう。案の定、翌月曜日には右腰の痛みはマシになり、筋肉痛が残る足を引きずりながらも会社に行くことが出来ましたし、この原稿を書いている今現在(6月1日)には、肩・腰・背中の痛みはほとんどなくなりました。

これまでの経験では、一番被害が大きい箇所が、最後まで痛みが残ります。さて、今回はどこが最後まで痛いでしょう。大腿四頭筋でしょうか、それとも左足首でしょうか。最後まで残った痛みの元は、週末にMさんに施術してもらおうと思います。

余談ですが、先週57歳の誕生日を迎え、今回103kmを完走しましたので、57歳としてのエイジラン(57km)は達成です。えっ、エイジランて何かって? 忘れた方は最初の方の投稿を見て思い出してくださいね。

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